そうだ!京都に行こう!
  京都へ電車でミニ旅行
    京都国立近代美術館と
平安神宮
    4年振りの電車お出掛けはいきなりゴージャス新幹線
バスの中で
門から外を見る 
早くご飯を食べに行こう
ペーターにとっては「つまらんさっさと出よう」
平安神宮の広場の白い砂利の
照り返しが凄すぎる
美術館の目の前にバスが止まりました
レモンも齧っています
ソースもスプーンで綺麗に食べます
きぃ坊はカレーセット
 チケット無しでカフェのみの利用ができました。お昼時で混んでいたので、しばらく待たなくてはなりませんでしたが、椅子も用意されていたし、涼しいのでペーターも落ち着いて待っていました。その間、ハイジはメニューを検討していました。食事はパスタかカレーが主でした。パスタにはカルボナーラやトマトソースやカレーなど数種類があって写真や絵があるものもありますが、全てが図解されているわけではないのでペーターに選ばせるのは難しい状況でした。日頃はどれも好きなのでどれでもいいやと適当に母が選んでしまえばそれまでですが、今日はどれが食べたいのかなるべく自分で選ばせたかったのです。「この白いのか、赤いのか、カレーかどれにする?」と指を指させても、よく見もせず指さし、念のためもう一度聞くと今度は違ったものを指さすといった調子。聞く度に違ったものを指さし、真意を計りかねました。
 いよいよ、順番が来て席に案内されました。ペーターは席についてコップに水が注がれると立て続けに2杯ゴクゴクと飲み干していました。よほど喉が渇いていたのでしょう。隣の席の女性がカルボナーラ、斜め向かいの席の男性がカレーパスタを食べていたので「あれとあれとどっちがいい?」と聞いてみましたが見てやしません。「ええい。」とペーターは期間限定レモンカルボナーラセット(1,600円)にしました。アイスコーヒーと抹茶ゼリー付きです。きぃ坊はカレーセット(1,600円)、サラダほうじ茶付きを頼みました。運ばれてきた料理は鉄板の上に盛られてじゅうじゅう湯気を立てており、アツアツすぎて猫舌のペーターには無理でした。でも、お腹が空いていたのか、冷めるまで待てず、いきなり食べてしまい唇にあたってとても熱そうにしていました。そこで、レモンが載せられていた器に取り分けようとしていたらお店の人が取り皿を持ってきてくれました。取り皿に小分けにしてようやく食べられました。アイスコーヒーを飲みハイジのコーヒーまで飲み、ゼリーを笑顔で食べていました。半分のレモンも皮ごと食べてしまいました。食べ終わった時には口の周りも手も服もソースが飛び散りベタベタになってしまいました。クリーム系を選んだのは大正解でした。トマトソース系やカレー系だったらもっと汚れが目立って大変ことになっていたでしょう。。お腹が満たされて落ち着いた様子のペーター。さっき神社で疲れた様子だったのは喉が渇いておなかが空いていたせいだったようです。
 新幹線に別れを告げて、改札口に向かいました。駅構内は人で溢れかえっていました。今京都に着き、これから観光に繰り出すのか、それとも観光を終えてこれから帰途に着くのか、中学生か高校生の修学旅行の大軍団がずら~と広い通路の中央に陣取っていて通行困難な状態でした。やっとの思いで京都駅を抜け出し、市営バス乗り場に向かいました。10:23発の予定でしたが少し遅れて10:29に市営5五条通経由岩倉操車場行のバス発車。当たり前のことですが、京都に降り立った途端、周りから聞こえてくるのは関西弁ばかりなのに驚き新鮮でした。ハイジは練馬、大泉学園生まれの鎌倉育ち、おんじは生まれも育ちも新宿なので普段関西弁を聞く機会が殆ど無いのです。バスから見る京都駅からのメイン通りにはレストランやブティック、居酒屋、高級ブランドショップなど様々な店が立ち並び、どこもかしこも車や人が溢れている感じでした。京都駅を出発してすぐに左手に見えた大きな寺院と鴨川沿いにずらりと立ち並ぶ和風の店が、かろうじて古都の風情を残していました。11時に岡崎公園・美術館前のバス停に到着。30分も乗ったのに運賃は1人230円と安いです。すぐ目の前が京都国立近代美術館でした。
東海道線に乗りました
東海道線のホームで
茅ヶ崎駅到着
また行こうね
窓際に鎮座
小田原駅到着 東海道線ホームに向かいます
 カフェを出て、さて、どうするか・・・帰りの新幹線は2:33だったのでまだ少し時間がありました。近くに美術館の別館があるというので行ってみましたが書道展を開催していて、絵画以上にペーターは興味無しと思われ、入館は止めました。もう一つ近くに京セラ美術館がありましたがお金も掛かるし、もうペーターは美術館に飽き飽きだろうと思い、ここもパスしました。この辺りには他に見る所は無さそうなので、暑いし、少し早いですが京都駅に戻り、ゆっくりお土産を買い、ホームで新幹線を見ながら待つことにしました。ここで、これから3泊してあちこち巡るというヤギのきぃ坊とはお別れしました。バイバ~イ。
 13:05に京都駅行のバスがやって来ました。増々車も人も多くなっているように感じました。実際、行きより5分長く掛かりました。13:40京都駅到着。駅構内で千枚漬(794円)、柴漬(540円)壬生菜漬(432円)と細い竹筒に入った水ようかん3本(1,242円)と生麩餅詰合せ(1,188円)を買いました。その間ペーターはウロウロすることも無く側に居てくれました。新幹線のホームに行きました。時間まで、ベンチに座って左右で行き交う新幹線を眺めて過ごしました。販売機でリンゴジュースを買うとゴクゴク一気飲みしてしまいました。そして待ちに待った新幹線14:33発ひかり654号東京行に乗る時がやって来ました。12号車1DEはやはり一番端っこでドアを開けると直ぐトイレでした。この列車のトイレは普通の小さなトイレのほかに立派な身体障害者用トイレと多目的トイレがありました。身体障害者用は、駅員に申請しないと使えないようでしたが、多目的トイレは、赤ちゃん連れとか幅広く使えるようでした。行き程ではありませんでしたが、また何度もペーターはトイレサインを出したので、この広々とした多目的トイレを使わせていただきました。
早々に京都駅へ
 今回、久し振りの電車ミニ旅行ではペーターに幾つかの成長の跡が見られました。以前は電車に乗ると靴下を脱いでしまったのですが、今回はずっと靴と靴下をきちんと履いたままでした。また、お土産を買う時もちょっと目を離すとウロウロしてしまったのですが、ちゃんと側に居てくれました。ペーターは家に帰った後、興奮冷めやらぬようで、この日夜中3時半ころまで起きてウロウロしたり人の部屋に入って来て電気をパッと付けたり、ずっとはしゃいでいました。またスケジュール表の新幹線や他の電車の写真をはがして大事そうにお宝袋に入れていて可愛かったです。こんなに喜んでもらえるなら、是非また行かなくては・・・と思いました。しかし、新幹線はそうしょっちゅうは乗れないので毎週のプチ電車お出かけを復活させるべく、新しいヘルパー事業所を開拓することも視野に入れなくてはならないなと思った母でした。
カフェで一息
コース&タイム 2023年6月29日(木)晴れ

6:55家出発→7:09香川発 相模線茅ヶ崎行→7:14茅ヶ崎着→7:21茅ヶ崎発 東海道線小田原行→7:49小田原着→8:07ひかり633号新大阪行13号車18ABC→10:12京都着→10:29発 市営5バス五条通り経由岩倉操車場前行→11:00岡崎公園・美術館前着→11:00~11:33美術鑑賞→11:38~44平安神宮→12:04~16美術館のカフェで待つ→12:25~44昼食→美術館別館 入場せず→京セラ美術館 入場せず→13:00岡崎公園・美術館前バス停→13:05発 京都駅行バス→13:40京都駅着→13:45~14:10お土産買う→14:15~ホームで待つ→14:33ひかり654号東京行12号車1DE→16:38小田原着→16:49小田原発 東海道線古川行→17:13茅ヶ崎着→17;17茅ヶ崎発 相模線橋本行→17:22香川着→17:35家着
京都駅はごった返し
 週末は混むだろうということ、ペーターの行事、ハイジの用事、天気を考慮した結果、6月29日木曜日に決行することになりました。急な体調不良とか災害とかで中止になる場合の混乱のこと考えて、特別な事をペーターに知らせるのはいつも前日にしています。相模線、東海道線、新幹線、バスの画像を集めてスケジュール表を作りました。切符はおんじに前日に買ってきて貰いました。また、今回は行きは弟のやぎのきぃ坊と一緒です。きぃ坊は京都に3泊して観光するので、帰りはハイジとペーターの二人です。
 前日の夜にペーターにスケジュール表を見せたら表情がパッと明るくなった気がしました。でも、その後なぜかチョキチョキ鋏で切ってしまいました。
 朝は6時55分に家を出ました。ペーターはいつも早起きなので早朝出発は問題ありませんでした。家から香川駅まで張り切ってズンズン速足で行ってしまうのでハイジは追いつくのが大変。「ペーター待って~」と何度も呼び止め「一緒に。」と手をつなぐとぐんぐん引っ張られて引きずられるうように歩くハイジでした。山でもこんな風に早くタッタと歩いてほしいものです。
 久し振りの香川駅、相模線、茅ヶ崎駅、東海道線にブランクを感じさせぬ乗り慣れた様子を見せるペーター。平日の通勤通学時間帯なので相模線はギュウギュウでしたが、東海道線は逆方向なのでわりと空いていました。ペーターはバッと乗り込み他の人が今にも座ろうとしている所にさっと滑り込み座ってしまう席取り名人です。ハイジは「申し訳ありません。」と何回も謝らなくてはなりませんでした。乗り換えの移動もズンズン。そして小田原駅に着くと猛然と新幹線ホームに向かいました。そして乗車する新幹線が来るまで次々通過する新幹線に身を乗り出すようにして見入っていました。ホームの販売機でジュースを買いました。桃の紅茶を選んだペーターはゴクゴクと一気飲み。
ペーター大張り切り
相模線が来ました
そうだ!京都に行こう!
チュルチュル
ホームで新幹線を見ながら待ちました
デザートににっこり
バスを待ちます
京都駅に到着
サラダもモグモグ
カルボナーラ熱すぎるので取り分けて食べることにしました
バスに乗って美術館に向かいます
小田原駅に着きました
新幹線乗り場へ急ぎます
東海道線内で ちゃっかり座っています
復路のスケジュール表
往路のスケジュール表
京都駅到着
近頃ペーターはのメニューへ
京都にさよなら 短い滞在でしたけど
美術館の向かい側のバス停からバスに乗って京都駅に戻ることにしました→
大満足
京セラ美術館の前で 
美術館はもうたくさん
美術館のお隣は図書館でした
クラシックな建物がお洒落
ようやく席につけました
バスは美術館の真ん前に止まりました
新幹線だ! 張り切って速足のペーター
久し振りの相模線はギュウギュウでした
美術館3階のロビーからは平安神宮の鳥居がで~んと見えます
ペーターの祖父、岡本信治郎の若き日の作品「三王来朝」
キリスト誕生の際に彗星に導かれ厩を訪れ贈り物をした
三人の王(博士)の絵です
香川駅到着
相模線に乗車 帰りは空いていました
お疲れ~ 楽しかったね また電車に乗ってどこかに行こうね

【おしまい】(*^▽^*) 

 小田原駅に着くと、ここからは、「おいらに任せとけ!」という感じでもうズンズンズンズンでした。茅ヶ崎駅はどちら側のドアが開くかもちゃんと把握していて、相模川を渡った辺りからドアの前でスタンバっていました。そして茅ヶ崎駅では相模線への乗り換え時間が4分しかないので、またトイレに行こうとするペーターを引き止めホームへと急ぎました。香川駅に着くと、スタスタスタスタ。ハイジを引きずるように速足で家にまっしぐら。こうして、久し振りの電車お出掛けが無事終了しました。
東海道線と相模線ならお任せ
いそいそ
嬉しいぜ
ようやく新幹線に乗る時がやって来ました
漬物三種と竹筒水ようかんと生麩餅を買いました
また新幹線に乗るよ その前にお土産を買いましょう
 取り合えず平安神宮に行って見ようということで鳥居を越えて本堂に向かいます。日射しがもう真夏でとても暑いです。ペーターはこの暑さに参ったのか門で座り込みバテた様子でした。門の中に入ると真っ白な細かい砂利の広場があり、はるか向こうに本殿が見えています。白砂利の照り返しで暑さが凄すぎました。足取りが重いぺーターを何とか歩かせてお参りを済ませました。ペーターは一刻も早くこの場から立ち去りたい様で急ぎ足で広場をスタスタ歩いていました。神社を出て、喉もカラカラだし、食事をしようと見渡すと、右手に「うどん」の旗がはためき、ソフトクリームの看板が見えました。団体旅行者たちが食事をしたりお土産を買ったりする所のようでしたが、中を覗くとガランと人気が無く何故か休業でした。他にはご飯が食べられるような所は全く見当たらなかったので、ウロウロあても無く探すよりは先程の美術館に戻ってカフェで食べようと言うことになりました。
 美術館は空いていました。あらかじめチケットは持っていたので、さっと入りました。ロッカーに荷物を入れるように言われたので、ハイジの荷物とペーターのお宝袋をロッカーに入れて2階の展示場行きました。案の定、ペーターは美術には全く興味がなく、また、思ったよりこじんまりした展覧会だったのでペーターが絵に触れないように気を付けながら手をつないでさーっと巡りました。ハイジは本当はじっくり見たかったのですが仕方ありません。意外だったのはスヌーズレンの様にカラフルなライトがチカチカしている、いかにも自閉好みの作品を展示した部屋に怖がり入るのをためらったことです。そこは小走りに駆け抜けて、ペーターの祖父の絵だけ二度見して3階の常設展示場に向かいました。3階にはロビーがあり、そこから目の前に大きく平安神宮の鳥居が見えていました。常設展示もさーっと駆け抜けるように見ましたが、魯山人の陶器と、マルセル・デュシャンの有名な便器がありハイジは興味深かったです。
 さて、次は昼食をと思いました。美術館の1階にはカフェがあって、パスタやカレーが食べられるようでしたが、外に他に何かあるかもしれないと美術館を出ることにしました。
やったぜ!
新幹線に見入るペーター
3年半振りの香川駅で相模線を待ちます
早く来ないかな~
 いよいよ念願の新幹線に乗る時がやって来ました。8;07発ひかり633号新大阪行きです。指定席を取ってあるので慌てる必要はありませんが、いそいそ乗り込むペーター。13号車18番ABCは車両の一番後ろでドアの外は直ぐトイレでした。窓際のAにペーター、真ん中のBはハイジ、通路側にきぃ坊が座りました。ペーターはトーマス図鑑等のお宝本がパンパンに詰め込まれた重いお宝袋を足元に置き、車窓からの景色を楽しんでいるようでした。やれやれ、後は京都までまっしぐら。ハイジは本を開き静かに読書して眠くなったら寝ようと思っていました。が、その後、怒涛のトイレ攻撃が始まり全く眠ることなどできませんでした。一体何回行ったことか。別にしたいわけではなく、興奮気味で落ち着かないのでしょう。無理に搾り出しているようでした。晴れていた空が浜松辺りから低い黒い雲が垂れこめ名古屋はザンザン振りの大雨でした。やがて京都に近づくにつれ天気が良くなり、京都は晴れでした。10:12予定通り京都に到着しました。
いよいよ新幹線に乗車する時がやって来ました
この新幹線ではなく次のに乗ります
平安神宮暑かった・・・
   平安神宮は暑すぎ
美術館のカフェに戻って来ました
お昼時で混んでいました しばし外で待ちます
 美術館はささっと
絵はザーッと見て3回ロビーで一休み
平安神宮の門の前で座り込み
暑くてこんな所やだよー
京都駅に到着しました
新幹線の中で
また帰りに乗るね
やっと大混雑の京都駅の外に出ました
 そんな時、3年前に亡くなった画家であったペーターの祖父の岡本信治郎の絵が、京都国立近代美術館「Re:スタートライン1963~1970/2023」という企画展に展示されると言う知らせがありました。展示作品は1点だけなのでわざわざそのためにだけ京都に行く気はしなかったのですが『そうだ!ペーターを久々に新幹線に乗せてやろう!3年半振りの電車お出かけが新幹線なんてゴージャス!』と閃いたのでした。ペーターは全く絵に興味は無いので、じっくり絵を鑑賞することは叶いませんが、久し振りの新幹線に喜ぶ姿を見ることの方を優先しようと思ったのでした。「電車お出掛けは?」と電車のおもちゃでアピールしてきた時に「明日行くよ。」と言ったら、一体ペーターはどんな顔をするかしら?楽しみでした。調べると、美術館のすぐそばに平安神宮があり、ペーターは神社仏閣にも全く興味はないのですが、せっかく京都まで行くのだからせめて一ヶ所位は観光することにしました。
 ペーターはコロナ以前は、毎週火曜日にヘルパーさんと相模線と東海道線に乗って小田原方面にお出掛けしていました。また、年に1回、ペーターの12月の誕生日近くには、ハイジと、新幹線やら特急やら変わった電車やらを乗り継ぐ日帰りミニ旅行をしていました。しかし、コロナのせいで、お楽しみは休止になってしまいました。ペーターは毎日のように電車のおもちゃを示してきて「電車お出掛けは?」とアピールしてきます。でも、コロナのことは何も理解していないペーターは、衛生観念も全くなく、手洗いもマスクもちゃんとできないので、感染リスクは高いと思われ、ずっと我慢させてきました。それから3年半。『そろそろ電車でお出掛けを再開してもいいかな?』と以前移動支援をお願いしていた事業所に問い合わせたところ「ヘルパーさん不足で当分無理。」と断られてしまいました。この3年余りで状況は大きく変わり、以前担当して下っていたヘルパーさんも都合が悪くなってしまったとのことでした。何ということでしょう!再開を思い立ったらすぐには無理でも,準備期間1ヶ月ほどで再開できると思っていたのですが甘かった。想定外の事態に驚きました。
電車お出掛けできません!
帰りの新幹線ひかり654号の車内で 静かに発車を待ちます
京都国立近代美術館
小田原駅で新幹線に見入るペーター
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