南アルプス鳳凰三山の
薬師ヶ岳・観音ヶ岳は爺婆泣かせ
コース&タイム 2023年7月24日(月)晴れ

7;42家出発→韮崎インター→9:40コンビニ出発→10:49青木鉱泉分岐→11:00薬師ヶ岳登山口 空地に駐車→昼食・準備→11:48出発→11:55沢沿いの広場 テント設営→12:39テント設営終了 おんじ偵察 ハイジ荷物の整理 今日明日の準備→13:39おんじ戻る おんじ携帯沢に落とすも無事回収→14:26河原で食事作り おんじ水汲み→14:48夕食→15:19ココアタイム→15:40~歯磨き・体洗い→16:30テントに戻る→17:46就寝準備完了→18:06就寝→21:00満天の星→22:00ペーター寝る

 おんじとハイジでテントを設営している間、ペーターは座っていたかと思えばウロウロ。ザックからお菓子を取り出そうとしたり、少しも目を離せません。テントが出来ると待ってましたとばかり早速中に入るペーター。おんじは、当初候補に上がっていた小武川~丸沢方面と、明日登る予定の中道を偵察しに行きました。ハイジは今日の夕食や着替え、明日持ってく荷物の準備などをしました。それが終わると、ひっくり返って明日登るルートを確認したりしながらおんじが戻って来るのを待ちました。いつも、雑事に追われて何だかバタバタ忙しくしていて、こんなにのんびり過ごすことなどありません。 『今日殆ど歩かないのは物足りない気がするけれど、明日はたくさん歩くので休養するのもいいかもしれない・・・』暇で何だか眠くなってきたところにおんじが帰って来ました。なんでも、1時間程川をさかのぼり、堰堤のある所まで行ったそうです。中道も少し登ったが、問題があるような所は無さそうだと言うことでした。

明日に備えて休養だ
 7月22日土曜日、待ちに待った梅雨明け宣言が関東甲信越に出されました。当分晴れが続きそうだということで、24日月曜日に出発することになりました。24日初日はせいぜい1時間ほどしか歩かない予定だったので、平常通り、掃除をし、ゴミ出しを済ませ7時42分に家を出ました。ペーターは前日早目に夜9時頃には寝ていて、朝はハイジたちが起きた4時過ぎには一緒に目覚めていました。圏央道、中央高速と順調に進み、韮崎インターで高速を降りました。インター近くのコンビニでこの日と翌日のお昼ご飯等を調達して青木鉱泉の先にある薬師ヶ岳登山口に向かいました。ナビに従って行ったら、とんでもない大廻りをさせられ甘利山周辺のくねくね山道を越えてようやく薬師ヶ岳登山口に到着。でもおかげで甘利山の池を見ることができました。登山口近くの空地に車を止め、車中で昼食、準備をして、テントを張る場所を求めて小武川沿いを歩いて行くことにしました。すると、歩き始めて10分と経たない所に、絶好の広場がありました。焚火をした形跡が2ヶ所あり、すぐ下には小武川が流れ、対岸には滝があり、水も容易に得られます。知る人ぞ知るテントサイトの様でした。「ここでいいんじゃね?」ということになり、ここにテントを張ることにしました。1時間は歩く覚悟でしっかりパッキングしたのに、たった10分の歩行で本日はおしまい。ハイジファミリー夏山史上最も楽なアプローチとなりました。何だか拍子抜け。ペーターも「え?マジ?今日はおしまい?」と少しきょとんとした感じでした。
こんなラクチン前代未聞
薬師ヶ岳で
初日はいつもカップうどん
観音ヶ岳からの展望
アサヨ峰
甲斐駒ヶ岳
仙丈ヶ岳
北岳
ごはんだ!寝るぞ!
観音ヶ岳から見た薬師ヶ岳
地蔵ヶ岳
オベリスク
観音ヶ岳頂上で
 食事が終わると、歯磨きをし、川で体を洗いました。ペーターは冷たい水を嫌がりますが、北アルプスの心臓が止まりそうなほど冷たい雪解け水に比べたらマシだろうとなだめ、何とか体を綺麗にすることができました。逃げるようにテントに戻るペーター。それから後片付けをして、早くも6時過ぎにはシュラフに潜りました。ハイジはすぐに眠ってしまいましたが、ペーターはなかなか眠らず声を出していました。9時頃ハイジが目覚め空を見上げると満天の星でした。その後、しばらくペーターは声を出していましたが、どうやら10時頃には寝たようでした。
歯磨き ゴシゴシ
食後にココア
夕食ができるのを待つペーター
近くの河原に降りました

 今年の夏山は鳳凰三山に決まりました。決定するまでにはあーだこーだがありました。おんじとハイジの加齢による制限の数々と、相変わらずというか、益々というか、ペーターの障害による困難の数々により、なかなか条件にあった所が少なくなってきました。重い荷物を背負っての長時間歩行はもう無理とか、長時間運転は控えたいとか、ペーターが大声を出したり何回もトイレに行ったりするので小屋泊まりは当然無理だが、テント泊にしても人が少ない所とか・・・おまけにコロナが解禁になり、今年は今までの分を取り戻すかのようにどっと人が山に繰り出しそう。また、北アルプスのテント代がほぼ倍の1人一泊2,000円となって「えっ(・_・;)」という感じ。(地味な所は1,000円に据え置き)そこで、テント泊するには余裕があり過ぎるが、日帰りはちょっときつく、運転時間が2時間半で、いつもの山域よりは標高が高く高山気分を味わえ、まだペーターが登ったことがない鳳凰三山に白羽の矢が立ったのです。初めは、おんじの頭には、一般ルートではない小武川(大棚沢)から丸沢を詰め大馴鹿峠~苺平~薬師ヶ岳のバリエーションルートがあって、テント場は薬師ヶ岳登山口から1時間程歩いた小武川上流のどこかと考えていたようです。でも検討すると、長いルートなので薬師ヶ岳の頂上までたどり着けない可能性もありそう。ペーターは初めての山なので今回は素直に一般道の中道から薬師ヶ岳に登り、余裕があればその先の観音ヶ岳にも足を延ばすことにしました。
 

薬師ヶ岳直下 富士山のビューポイントで
薬師ヶ岳を後にします
甲斐駒ヶ岳
テントでくつろぐペーター
端っこ日影にテントを張りました
最新山行記録のメニューへ
今年の夏は鳳凰三山だ!
 さて、まだおやつの時間ですが、今日は明日に備え早目に夕食にする事にしました。河原に下りてハイジが夕食の準備をしている間(お湯を沸かすだけですが・・・)、おんじは向かいの滝で水汲みをしました。おんじが飲んでみると鉱物質ということで、持って来た塩素を少量加え沸かして使うことにしました。今日のメニューはカップうどんとお昼の残りのパン、川で冷やしたビールもデザートにクッキーもあります。締括りは、ココアとカフェオレでした。
赤抜沢ノ頭岳
赤抜沢ノ頭岳
すぐに良いテント場がありました
中道コース登山口近くに駐車
テント場目指して出発
薬師ヶ岳
観音ヶ岳へ向かいます

北岳を背に薬師ヶ岳頂上で

御座石 ここから頂上まではあと1時間半です

 おんじは鳳凰三山は今回で3回目ということでした。ハイジは大学生の時に登ったことがありましたが、どのようなルートで登ったのか、頂上の記憶も全くありません。実は、その時、大学でワンゲルに入っていた妹が(たぶん姉の影響)薬師小屋でアルバイトをしていて、その様子を見に行ったのです。おそらく夜叉神峠から入り、薬師小屋に泊まり翌日薬師ヶ岳に登り、ハイジのことだから行け行けで観音ヶ岳、地蔵ヶ岳と縦走したに違いありません。そして、たぶん御座石鉱泉か青木鉱泉に降りたのでしょう。記憶しているのは薬師小屋に至る比較的なだらかな樹林帯の道の断片と、小屋で小屋番の人と妹と談笑している時に、ラジオから所ジョージのダジャレみたいなくだらないけどおもしろい歌が流れてきて皆で笑ったことだけです。ですから、まるで初めての山に挑むような気持ちでした。

記憶にございません
inserted by FC2 system