久々に丹沢に行こうということになりました。「2月10日に雪が降ったので雪が結構あるかもしれない。」と、雪深そうな北面や谷のコースは避けて南面の尾根を歩くことにしました。思い出されたのは昨年の同じ頃登った大仏ノ野からの素晴らしい眺めでした。前回は焼津→大仏ノ野→世附権現山→二本杉峠→細川橋というルートでした。「そうだ!あの素晴らしい景色の大仏ノ野でお昼ご飯を食べよう!」と思いつき、今回は、先に権現山に登り大仏ノ野で昼食を食べ細川橋に下ることにしました。
冬の丹沢湖から
世附権現山に登って大仏ノ野でご飯食べよう!

おんじとハイジはつっ立ったまま

ペーターだけ座る所がありましたが・・・

念願の大仏ノ野での昼ご飯でしたが・・・

ゲート越え

想定外のお昼ご飯
 さぁ、今回の最大の目的「大仏ノ野でご飯を食べよう。」を達成する時が来ました。しかし、ベンチがあるわけではなく、ペーターは何かの残骸の箱のような物に座りましたが、他には木の根も丸太もありません。地べたに直接座ってもいいのですが、ここはダニが多いらしく止めた方がいいだろうということになりました。それではシートでもスーパーの袋でも敷いて座ろうかとよく見たらそこいら中鹿の糞だらけでした。敷物を敷いて座る気も失せました。そこでつっ立ったまま昼食。ただ、周りの景色は素晴らしく前方南には丹沢湖、日影山、大野山、遠見山、昨年に登った伊勢沢ノ頭、北東には薄っすらと雪の付いた蛭ヶ岳、桧洞丸、北にはもう一つの権現山、大室山、畦ヶ丸等が見えます。西には真っ白な富士山や箱根の山々も見えました。いつまで見ていても見飽きない素晴らしい景色です。そして、雲一つない真っ青な空。最高でした。でも、つっ立ったままの昼食ではやはり落ち着かず、そうそう長居もできず、ささっと食べて記念撮影をして下山となりました。今回は前回の焼津から登ったルートではなく、歩いたことのない別ルートで細川橋に下るこにしました。

初めは明るい尾根

北の山々を望む

爽快ですなぁ
南東の眺め

北 桧洞丸方面の眺め

日影山
伊勢沢ノ頭
遠見山
箱根の山々
大野山
日影山
伊勢沢ノ頭
遠見山

西の眺め

箱根の山々
椿丸
ミツバ岳
西の眺め
 下山ルートはすぐに植林帯に入ってしまい、後はずっと樹林の中でした。木の枝や枯葉が足にまとわりつき、足を取られて躓きそうになる、とても嫌らしいルートでした。前回登った焼津ルートの方が眺めも良く楽しいと思いました。急な道なき道を強引にワシワシ下ると下に道路が見えました。しかし結構高い壁の上に出てしまったので、低く降りられそうな所を探してしばらくトラバースしなくてはなりませんでした。ようやく低くなった所を見つけ道路に出ました。ゲートを越えてすぐ細川橋に着きました。そこから中川橋までは10分ほどでした。
お勧めできない細川橋ルート

直ぐに植林帯に入りずっと樹林の中でした

細川橋に向かいます

権現山まで300m地点に到達

権現山頂上はもうすぐか?

頑張るペーター

樹林帯の中を行きます

やっと平な所に出ました

急登ですが整備されています

まだ薄暗い中、中川橋の駐車場到着

高くて降りられずしばらく低い所を探しました

大仏ノ野に到着

中川橋を渡り対岸へ

コース&タイム 2023年2月18日(土)快晴

5:06家出発→6:27中川橋駐車場 朝食・準備→6:56出発→7:31浅瀬入り口 権現山登山口→8:01東電の小屋→8:27~34上着脱ぐ→9:15~25権現山まで半分(権現山まで1,7㎞)のピーク チョコレートとポッキー休憩→9:30 756mのピーク→急な登り→10:18 稜線に出る 大仏ノ野からのルートとの合流点→
10:28~40世附権現山(1,018.8m)イチゴ食べっこ動物休憩→10:54大仏ノ野が見える→ザレと樹林帯の境目の急な下り→11:20~45大仏ノ野(755m)昼食→12:30道路が見える→12:36道路に出る→12:40ゲート越える→12:41細川橋→12:52中川橋駐車場→13:25出発→15:27家到着
大仏ノ野の木の下で

中川橋を渡り

お疲れでした

ガラガラの駐車場に着きました

今度はサンショウバラの丘でご飯を食べよう
「大仏ノ野でのご飯」は想像していたより快適ではありませんでしたが、やはり景色は間違いなく素晴らしく、再び大仏ノ野に立てたことはとても良かったです。昨年に比べ雪はひとかけらもなく(おんじに言わせると、帰りの道路にひとかけらあったとのことですが)この時期としてはとても珍しいと思います。今度は先月登った世附峠近くの「サンショウバラの丘でご飯を食べよう。」にしようかな。

細川橋から中川橋に向かいます

中川橋から西を望む

細川橋から東を望む 奥は鍋割山か

ようやく林道に着地

南の眺め

下って来た印象的なピークです

やっぱりここは眺め最高です

登って来たルートへの分岐地点

間違えて北に進んでしまい戻って南へ

最新山行記録のメニュー

 
【おしまい】(*^_^*)

権現山頂上で ひとかけらの雪も無し

 頂上には誰も居ませんでした。と思ったら、後から聞いた話ですが、先におんじが頂上に着いた時には1人登山者が休んでいたそうです。でもハイジとペーターが遅れて頂上に着いた時には、もう二本杉峠方面に下って行ったそうです。昨年来た時には雪が結構あったのに、予想に反し、ひとかけらの雪もありませんでした。ここでは記念撮影をして、約束通りイチゴ食べっこ動物を食べて大仏ノ野に向かいました。葉が落ちた木々の間から西側には富士山、東側には畦ヶ丸、奥には大室山も見えます。先程登って来たルートの分岐地点の道標を越え、広い尾根を地図を見て地形を確かめながら下って行きました。すると右下に広々とした大仏ノ野が見えて来ました。そして西側がザレ、東側が樹林帯の、あの印象的な急な斜面を下りました。前回大仏ノ野からこの斜面を見た時に、こんなに急な所を登るのかと怯みましたが、登るより下る方が大変でした。ただ、緑の丹沢湖、白い富士山、周りの山々の眺めが素晴らしいので良しとしましょう。平な所に着いてスズタケの藪とミツマタの群落をかき分けると、広々とした眺め最高の大仏ノ野に着きました。

休まずにはいられません

大仏ノ野への急な下り 眺めは素晴らしい

権現山へは不明瞭?
ミツバ岳

木の下で記念撮影

大仏ノ野が見えました

あの景色をもう一度

大仏ノ野で念願のお昼ご飯

下山開始

ミツマタの開花にはまだ早いです

半分ガレ、半分樹林の急な下り

丹沢湖と周辺の山々の眺めが素晴らしいです

食べっこ動物休憩して出発

雪は全くありません

権現山までちょうど半分のピークで一休み

明るく元気に登ってます

権現山への急登

権現山への登り口

東電の小屋の脇を通ります

権現山頂上で記念撮影

756mのピーク通過

権現山への急登

権現山(1,118.8m)頂上に着きました

人も雪も無い権現山
 トンネル脇に「権現山へ」という道標がありました。「道が不明瞭なので初心者は登らないで下さい。」という看板がしつこいほどたくさん立っています。道は看板に反して明瞭で道標や赤いリボンの目印があちこちにありました。もしかしたら遭難があり、その後整備されたのかもしれません。東電の小屋の脇を通り過ぎ高度が上がるにつれて、西に、頂上直下が雲に隠されているものの真っ白な富士山が見えて来ました。眼下には緑の丹沢湖、正面には遠見山、日影山、大野山が見渡せます。さらに南の奥には表尾根の三ノ塔なども見えました。この日は、気温が高くなるという天気予報通り、長い急登の途中で暑くなり、ペーターとハイジは上着を脱ぎました。登り着いたピークで一休み。ポッキーやチョコを食べました。ここは丹沢湖から1,7㎞、権現山まで1,7㎞の丁度半分の地点でした。そこから200m程歩くと道標があり地図で確かめると756m地点ということが分かりました。ここから少し下ると、いよいよ権現山直下の急登が始まりました。一気に260mほど登らなくてはなりません。ぺーターの座り込みが始まりました。なだめて透かして励まして褒めておだてて「権現山に着いたらイチゴ味の食べっこ動物食べよう。」とお菓子で釣り、何とか稜線にたどり着きました。ここは以前大仏ノ野から登って来たルートとの合流地点です。ここから、なだらかな気持ちの良い道を進むこと300m、世附権現山頂上に到着しました。
 前夜ペーターは、はしゃいでなかなか寝付けないようでしたが11時頃には何とか寝たようでした。5時過ぎに家出発。6時半頃中川橋の駐車場に着きました。まだ薄暗いです。他に車は1台もありませんでした。朝食を取り準備をしているうちに明るくなってきました。中川橋を渡り、ハイジが思っていたのと逆方向の北におんじが歩いて行くのでハイジは「?」と思いましたが、方向音痴でいつも反対方向に歩き出してしまうハイジは自信がなく、黙っておんじに付いて行きました。5分ほど歩くと左側に階段が見え,おんじが「ここから登っちゃおうか?」と言うのでいよいよハイジは「?」と思い「一体どこに行こうとしているの?」と聞くと「大仏ノ野」とおんじ。「今日は先に権現山に登って大仏ノ野でお昼ごはんを食べようということになったじゃん。」と言うと「そういう話は出たけどそう決まったんだっけ?」とおんじ。はぁ?そう決まったのだよ、おんじ。大丈夫か?実は木曜日に「通帳が全部見当たらない。」と大騒ぎ。いろいろ探しまわったけれど見つからず「通帳のことが気掛かりで山登りどころではない。」とおんじ。『あーあ、登山は中止か。天気良さそうなのに。暖かそうなのに。』とハイジは半ば諦めていたのですが、昨日ひょこっと通帳の束が見つかり、「あー良かった。」心配事の種が消えたので「これで心置きなく登れる。山登り決行だ!!」といういきさつがあったのです。しっかりしてくれ、おんじ!
 再び振出しに戻って中川橋から今度は逆方向、南に歩いて行きました。計画では湖沿いに1時間程歩き、まずミツバ岳に登り、そこから世附権現山に向かう予定でしたが、前回の大仏ノ野の登り口の焼津を通り過ぎ浅瀬入り口に着いたところで、ハタと『何もあと40分道路を歩いてミツバ岳に登らなくても、ここに権現山に直に登るルートがあるじゃないか。』と思い付いてしまいました。ミツバ岳に登るとなると道路歩きを含めトータルでは1時間10分行程が長くなります。『今日はちょっと楽しちゃおう。ミツバ岳にはもう2回登っているし、まだミツマタには早いし。』と急きょミツバ岳は割愛することになったのでした。補足しますと、ミツバ岳は、ミツマタの大群落で知られており、以前ミツマタが満開の4月初めにに登ったことがありました。真っ白な富士山と黄色いミツマタの美しさは今でも目に焼き付いています。そして、その時には、まさに今登ろうとしているルートで権現山から下山したのでした。 また、その後浅瀬からのVルートでミツバ岳に登り、権現山に足を伸ばしたこともありました。
楽しちゃおう
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