足慣らしでサンショウバラの丘へ
 ペーターは、前日土曜日にハイジが山仕度をするのを見ていたので『山登りに行くんだな。』と察したようでしたが「明日山登りね。」とマカトンと言葉で伝えると「キャイーン。」みたいな嬉しいのか悲しいのか分からない声を出していました。ペーターはいつもグリーングラスから帰って来るとテーブルにザックなどの登山道具が置いてないか覗いて確認しています。その行為の意味は、山登りを楽しみにしているのか、『ザックが置いてあったら嫌だな~』と思っているのか定かではありません。ひょっとすると今回も『遂に来たか・・・』とがっくりしているのかもしれません。でも、ペーターはお昼寝をしましたが夜は11時前には寝て出発の朝はすんなり起きてくれました。
 当日は短時間の行程なのでいつもより遅い5時26分に家を出ました。香川駅近くのコンビニで朝食と昼食を調達して国道246を丹沢の西はずれに向かって進みます。6時55分に駐車予定の山口橋の空地に到着。しかし「沢の護岸工事の車両方向転換場所」の看板が出ていて駐車するのがためらわれました。他に駐車する所を探してしばしウロウロしましたが適当な場所が無いので『今日は日曜日なのでたぶん工事はお休みだろう。』と端っこに寄せて止めることにしました。車内で朝食を取り、準備をして7時30分に出発。駐車場のすぐ側の道祖神が並ぶ所から山に入ります。鳥居があり小さな神社の脇をを登って行きます。少し登ると林道に出ますが、また山道に入り登ります。鉄塔にたどり着きました。暑くなったので上着を脱ぎ、お菓子を食べました。下を見ると林道が見えます。このルートは山道を登っても常に林道が付きまとうのがちょっと興覚めです。そして、ずっとブンブン聞こえる富士サーキットの車のうなりが耳障りです。鉄塔から一旦林道に出てまた山に入り登り詰めピークに出ました。ピークを下った所で、はたと行き詰まってしまいました。目の前に見える高いピークは白くらノ頭の様で、東側に見えるこんもりしたピークこそが目指す天神山でした。どうやらルートを誤って西側に寄り過ぎてしまったようです。そこでまた登り返しピークに戻り今度は正しい道を行きました。しばらく登りが続きます。二つ目のピークが天神山の頂上でした。苔むした祠があります。そこでお菓子を食べました。
待ちに待った今年初登山は桃の節句
天神山~サンショウバラの丘~
白くらノ頭~天神山
苦労して登って来た道を下ります
急いでお昼ご飯を食べました
白くらノ頭への急登 両サイドにロープが張られていました
コース&タイム 2024年3月3日(日)晴れ時々曇り
5:26家出発→5:38コンビニ出発→6:55山口橋 他の駐車スペースを探す→7:00他に無く山口橋に駐車→朝食、準備→7:28出発→7:30道祖神の登山口→7:31鳥居→8:00~08鉄塔 上着脱ぐ→林道に出る 山に入る→8:54ルート外し戻る→8:58正しいルート→9:20~27天神山 お菓子食べる→9:44林道に出る 山に入る→10:03稜線に出る→10:16~20サンショウバラの丘→10:45見晴らしの良い所→11:16~25ロープの付いた急登→11:37~52白くらノ頭 昼食→12:02ロープの付いた急な下り→12:46林道に出る 再び山に入る→13:04再び天神山→ルートを外れ林道目指して下る→13:17林道に出る→13:45 山口橋→14:22出発→16:14家到着 
サンショウバラの丘で記念撮影
予定変更して白くらノ頭に向かいます
湯船山
白くらノ頭
不老山
林道がやや興覚め
朝日が射し込んでいました
また林道に出ました
天神山の頂上に着きました 祠があります
サンショウバラの丘から白くらノ頭に向かいます 風がピューピュー寒かったです
 昨年は、白くらノ頭からサンショウバラの丘へ下ったのであまり感じませんでしたが、登るとなると相当急でした。ここを登れば頂上かと思い上り詰めるとまだ先に急な登りが待っており、それが続くとハイジにしては珍しくうんざりしてへこたれそうになりました。「ペーター、ここを登れば終わりだよ。」と何回も嘘をつくことになってしまいがっかりさせてしまいました。でも、ペーターは時々座り込んでも自ら立ち上がり頑張って登りました。そしてようやく白くらノ頭に到着。とても長く感じられましたが、サンショウバラの丘から1時間20分程しか経っていませんでした。ここで昼食。休んでいるとどんどん寒くなって来るし、予定より長く歩いた分、帰りの時間が気になるので急いで食べました。この日はサンショウバラの丘止まりだと思っていたので、白くらノ頭から直接下るバリエーションルートが記載されている地図を持って来ませんでした。ルートを見失う可能性もあるとのことで、結局来た道を引き返すことにしました。
白くらノ頭までこんなに急だったのか
箱根の山々
 今回、久し振りに山に登り自然に触れることができ、ハイジの胸の内にくすぶっていたモヤモヤが解消されすっきりしました。おんじの膝も大丈夫でした。ペーターも終始元気に機嫌よく歩いていました。このところ時々雪が降り、家から見える丹沢が雪化粧していることが多かったのですが、このルートでは、稜線上の北面にちらほら薄く残っている程度でした。今回誰にも会いませんでした。でも、天神山への登りの途中で「ズドーン」という鉄砲の音が聞こえました。ハンター達は山に入っていたようでした。それから、天気も良く風も吹いていたので杉花粉が多く飛んでいたと思います。ハイジ一家は全員花粉症です。今回、杉の樹木帯の中を歩くことが多かったのですが、不思議なことに歩いている時はみんな何ともなかったです。でも車に着いたらハイジは猛烈な目のかゆみに襲われました。
 これから暖かくなり、早起きするのも楽になります。今まで行けなかった分を取り返すように登れたらいいなと思います。
                    
                【おしまい】(*^-^*)

車に到着しました
 おんじの膝は、歩いたり登ったり下ったりは痛くないが、あぐらや正座ができず、ひねると痛いという、未だ不安な状態でした。そこで、楽で短時間で登れる所ということで、選んだのは、昨年1月末に登り絶景が記憶に新しい世附峠近くのサンショウバラの丘でした。世附峠までは林道が通っているのですが、あえて山の中に入って天神山を越えて行こうと言う計画です。しかしサンショウバラの丘まででは余りに短時間、物足りないので(山ではなく丘ですから・・・)、ハイジはその先の白くらノ頭まで行き、以前登ったバリエーションルートを下ることを提案。しかしおんじは「絶対サンショウバラの丘までしか行かない。帰りは同じコースを下る。」と言い張って譲りません。仕方なく、ハイジは「まあ、無理して膝が悪化しては困るし、久し振りの山登りだし、今回は足慣らしということでいいか。」と妥協せざるを得ませんでした。
 天神山を下るとまた林道。また山道に入り、しばらくやや急な登りが続き稜線に出ました。時刻は10時ちょっと過ぎ。サンショウバラの丘はここから10分程東にあります。あれほど「サンショウバラの丘までしか絶対に行かないぞ。」と言い張っていたおんじでしたが、思ったより膝の調子が良く、さすがにサンショウバラの丘まででは物足りなく思ったのか「さてどうする?」と聞いてきました。そこでハイジは「ここからまず白くらノ頭に登って戻ってきてサンショウバラノ丘でご飯を食べて世附峠から下ったら?」と提案。するとおんじは「最初の目的がサンショウバラの丘だから初志貫徹でまずサンショウバラの丘に行こう。」とのこと。『そう思うなら聞くなよ・・・』そこでサンショウバラの丘を目指して東に歩き始めました。悪沢峠と書かれた道標から登りが始まりサンショウバラの丘に到着。朝出発した時には晴れ渡っていた空に少し前から雲が湧き始め、丘に着いた時は雲が多め。富士山も姿を隠していました。昨年来た時も雲が多めで、今日こそは青空の下、明るい眺めを期待していたのでちょっとがっかり。記念撮影をして「さてどうする?白くらノ頭に行くか。」ということになり、急ぎ足で丘を下り今度は西側の白くらノ頭へと向かいました。途中箱根の山々などが望める場所が数ヶ所ありました。眺めの良い所は冷たい風がピューピュー吹き付け寒かったです。白くらノ頭から延びるはっきりした尾根も見えました。「白くらノ頭から直接バリエーションルートを下ったら?尾根がはっきりしているし一度登っているから道分かるんじゃないの?」とハイジ。おんじ「・・・・・」
サンショウバラの丘だけよ
待ちに待った初登山
天神山への道標
 昨年12月の初め、2023年登り収めの登山に出掛けようと準備万端整えました。いよいよ明日は登山という12月8日の朝、ハイジは喉から胸にかけてがガラガラしてきて嫌な予感がしました。案の定夕方に発熱。登山は中止になってしまいました。医院で検査した結果、コロナもインフルエンザも陰性でしたが、高い熱、眠れないほどのひどい咳、胃腸の不調と三拍子揃って結構つらく、しかもなかなか良くならず年末まで長引いて年内の登山は諦めることとなってしまいました。ようやくハイジの体調が戻ってきた矢先、今度はおんじが室内でPCのキーボードのコードに引っ掛かり転倒。狭い廊下に妙な姿勢で倒れ込み膝を痛めてしまいました。これもまた年のせいか治りが遅く、また元来大げさで自分の体を『労わり過ぎでは?』と思えるほど労わるため大いに長引き、2024年になっても1月、2月は山登りは見送ることになってしまいました。3月になり「一体いつになったら山登りに行けるの?」と痺れを切らしたハイジのプレッシャーに負け、ようやく3月3日桃の節句の日曜日に重い腰を上げ、山に行くことになりました。
湯船山
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山口橋から出発

見晴らしの良いサンショウバラの丘

少し休んでお菓子を食べました
天神山を後にします
南側の展望  見晴らし良いです
 苦労して登った道をぐんぐん容赦なく下って行きます。ハイジはまたサンショウバラの丘に登って世附峠から林道を歩くのかと思っていましたが、おんじはサンショウバラノ丘には行かず途中で林道に下り、また山の中に入って再び天神山に登るルートを選びました。それが最短ということでした。天神山は図らずも4回目の登頂となりました。天神山を後にし、途中からルートを外れ強引に斜面を下り林道に降り立ちました。あとは林道をテクテク歩いて車に到着しました。やはり日曜日で工事はお休みで工事車両の出入りはありませんでした。
4回目の天神山
林道めがけて斜面を強引に下ります
サンショウバラの丘に着きました 不老山が近くに見えます 
林道に出ました
一旦林道に出ました
鳥居の脇を登って行きます
すぐ近くの道祖神の並んでいる所が登り口です
白くらノ頭で記念撮影
白くらノ頭到着
白くらノ頭までもう少しです
正しいルートを進みます
登り返して再びピークに戻りました
また山道に入ります
暑くなってきたので上着を脱ぎました
送電塔を下から見上げる
杉の樹林の中を登って行きます
送電塔に出ました
白くらノ頭で
グングン下ります
山口橋に向かいます
二度目はやや感動薄め?
また山に入り登ります
稜線に出ました ここから東へサンショウバラの丘に向かいます
天神山を下ります
また天神山へ登ります
雪が少しだけ残っていました
ピークに出ました
杉の樹林帯の脇を下ります
あ~すっきりした
ルートを外し行き詰ってしまいました

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